<日本生命セ・パ交流戦:巨人5-4オリックス>◇3日◇東京ドーム
これがミスターの魔力か。巨人丸佳浩外野手(37)が代打逆転満塁ホームランを放った。
3点を追う8回、1死から3連打を浴びせて満塁とすると代打で登場。長嶋茂雄氏のユニホームが飾られている右中間席におつりなしの逆転グランドスラム。バットを放り投げる確信アーチでベンチを指さした。
巨人長嶋茂雄終身名誉監督が昨年、89歳で亡くなってから一周忌となったこの日の一戦は「FOR3VER 6・3 ~長嶋茂雄~」として開催されていた。
生前には不調で苦しむ丸のもとを訪れ、ミスターから直々の打撃指導をされたこともあった。広島時代の18年、残留か移籍かの決断に揺れた中で1通の手紙が届いた。「一緒に野球ができたらうれしい」。地元千葉の大先輩・長嶋茂雄氏からのシンプルでも熱いメッセージに心を震わせた。「感激しましたし、うれしかったです」と今でも大事に自宅に保管し、言葉はしっかりと胸に刻んだ関係性もあった。
お立ち台では感慨深そうに1発を振り返り「長嶋さんが打たせてくれたホームランだと僕は信じてますので本当に感謝してます。ありがとうございます」と感謝した。
さらに「雲の上の存在の方なんですけどそんな方でも僕がジャイアンツにきて、たくさん指導してくださりましたし、一言一言が財産になった。今日の試合は天国からあきらめるなとずっと言ってくださってたと思う。チーム一丸となってあきらめない試合を見せることができてよかったです」と一周忌での劇的アーチを振り返った。