今秋ドラフト上位候補に急浮上 “金丸2世“関大・米沢友翔が8回無失点「自分も1位指名で」

北海学園大対関大 先発して8回3安打無失点と好投し喜ぶ関大・米沢友翔(撮影・野上伸悟)

“金丸2世”が今秋のドラフト上位候補に急浮上した。関大(関西学生)の米沢友翔投手(4年=金沢)が北海学園大(札幌学生)戦に先発し、8回を投げ3安打無失点。初回からの5者連続三振を含む10奪三振で圧倒。同大学OBの中日金丸夢斗の背中を追うエース左腕が、全国区に名乗りを挙げた。大商大(関西6大学)は昨年の出場辞退の悔しさを糧に逆転勝利で初戦突破した。

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尊敬する金丸先輩と同じ、背番号21が全国の舞台で躍動した。米沢は「すごく緊張してちょっとふわふわした感じでしたが、その緊張でうまく投げられました」。最初の打者を146キロで三振を奪うと、一気にギアを上げた。力のある真っすぐを軸に5者連続三振。「少し飛ばしすぎました」と2巡目からはカーブにチェンジアップを加え、打者に的を絞らせなかった。

昨年は肩・肘を痛め、リハビリに専念。下級生の頃、いつも一緒に練習をした金丸のアドバイスを思い出した。「テイクバックを少し小さくした。それでボールの質も変わりました」。力感なく速いストレートを見せ、この冬で球速は10キロアップ。小田洋一監督(60)は「米沢はまだ線が細い。2~3年後、ひょっとしたら金丸よりも上にいく可能性を持っていると思います」と、その将来性に期待を寄せた。

金丸の背中を追いながらも、実は対称的な一面も持つ。同選手とバッテリーを組んだことのある笠井康生捕手(4年=社)は「米沢の球はすごいホップをしてくるよう。2人とも、真っすぐが武器なんですが、受けていて違った感じ」と表現した。タイプは違えど、チームを勝利に導くエースの姿は同じだ。米沢は「金丸さんがチームの主戦で投げていた姿を見てきました。チームを勝利に導くのはすごいカッコいいなぁと思っていた。今チームのために投げれるのはすごくうれしい。自分もドラフトで1位指名していただけるように。追いつきたい」。チームのエースとして今、同じ輝きを放っている。【保坂淑子】

西武・広池浩司球団本部長(関大・米沢について)「球の強さをすごく感じる。右打者への内角、左打者の外角にきっちり投げきれる。また、右打者の外角に投げても空振りがとれるのはいい左投手の特徴。淡々と投げているのもいいですね」

北海学園大・島崎圭介監督(打線が3安打に抑えられ)「もう少し(打線に)工夫がほしかった。ああいうピッチャーを打ってこそ、初めて全国での勝ちが見えてくるんだと感じた」

◆米沢友翔(よねざわ・ゆうと)2004年(平16)6月1日生まれ、石川県珠洲市出身。小2から宝立サマンズで野球を始めた。外野手だったが、緑丘中の軟式野球部で本格的に投手転向。金沢で1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏は県ベスト16で敗退。最速149キロ。左投げ左打ち。180センチ、80キロ。