<全日本大学野球選手権:金沢学院大9-4天理大>◇9日◇2回戦◇東京ドーム
金沢学院大(北陸大学)が12安打9得点と、そつのない野球で得点を重ね、初の8強入りを決めた。
最速155キロ右腕・糸井琉翔投手(3年=益田東)が、全国デビューを勝利で飾った。同点で迎えた6回途中。3番手としてマウンドへ。「東京ドームのマウンドは硬くて、最初地面を捉えにくくて、真っすぐが高めに浮いた。天理大さんは真っすぐに強く、打たれました」。毎回走者を出しながらも、気持ちを落ち着かせ、低めを意識。得意のスライダーもさえ、3回1/3を投げ5安打無失点で、この試合の最速は151キロ。ホームを踏ませなかった。
中学までは無名の選手で、大学入学時の最速は139キロ。体作りに重点を置き練習。体重が増え、ウエートで筋力アップ。姿勢を整えるなど、普段の生活から投球を意識することで、少しずつ球速が上がった。
待ちに待った全国の舞台だった。今年に入ると、角尾貴宏監督(55)が「こういう舞台(大学野球選手権)は、自分の人生を切り開くチャンスなんだぞ」と、糸井の背中を押した。「このためだけにやってきた。自信持って取り組んできました」と胸を張った。
目指すは来年のドラフトだ。「チームの目標は2勝以上。あと1勝は絶対に勝ち取って、そのまま日本一へつなげたい。自分はこのまま自分の力を出すだけです」。次は神宮のマウンドで、自慢の投球を披露する。