<日本生命セ・パ交流戦:西武4-3広島>◇9日◇ベルーナドーム
西武が強い。ソフトバンクが快走する交流戦優勝争いに食らいつく。ソロ3本の劣勢を追いつき、最後は長谷川信哉外野手(24)が9回1死満塁でサヨナラ打。
「最高でーす!!」。ヤクルト戦の走塁ミスに、中日戦の延長12回決勝弾。そして広島戦は最後の瞬間、花咲徳栄吹奏楽部も巻き込む106デシベルの大熱狂。「最高でーす!!」と繰り返した。
互いのプレーをいじり合う甲斐野央投手(29)が8回を3者凡退に抑えた。「滑り芸をやってきてくれって気持ちいい顔で言われたので」とお決まりの「マーベラス!!」もお立ち台で決めた。その甲斐野もペットボトルを数本持ち、平沢らの顔面に的確に水をかけていく。ロッテが2位になった20年シーズンでいえば角中がサヨナラ劇で益田に集中放水したように、勢いあるチームに生まれる大騒ぎが西武にも出てきた。
カナリオを欠き、ネビンが途中交代する中でも勝ちきった。西口文也監督(53)は「(岸など)代わりに出た選手が本当にいいところで活躍してくれた」とたたえる。選手層の厚みこそが、今の西武の強さ。調子を落としていた岩城颯空投手(22)にもプロ初勝利が舞い込み、笑顔の花咲く夜になった。【金子真仁】