<全日本大学野球選手権:慶大5-2東北福祉大>◇13日◇準決勝◇神宮
大学史上初の連覇がついえた。東北福祉大(仙台6大学)が慶大(東京6大学)に2-5で敗れ、決勝進出を逃した。打線は、大会記録に並ぶ8者連続三振含め15三振を喫するなど、7回まで無安打。それでも、8回に代打・藤原天斗捕手(3年=八戸学院光星)のチーム初安打から1点を返し、9回にも3安打で1点を奪う粘りを見せた。
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これが連覇への重圧なのか-。東北福祉大は慶大打線を前に、控え投手1人を残しただけで、5投手を投入する総力戦で対抗した。7回からは今秋ドラフト候補の最速155キロ右腕・猪俣駿太投手(4年=明秀学園日立)が4番手で登板。この回を無失点に抑えるも、1点差に追い上げた8回に5安打を浴びて2点を失い、なおも2死満塁で降板した。「相手投手が良かったので、その勢いというか、『自分もそういう感じでいけたら』と思っていたが、気持ちが先走ってしまった」と肩を落とした。
打線は慶大先発の左腕・渡辺和大投手(4年=高松商)のスライダーに翻弄(ほんろう)された。打線の“看板″でもある、1番多田羅浩大外野手(3年=智弁和歌山)と、2番高岡新時内野手(4年=龍谷大平安)のコンビも、立ち上がりから連続三振。2回からは大会記録に並ぶ8者連続三振を奪われた。それでも、山路哲生監督(59)は「後半、(渡辺和が)疲れてきた時にチャンスはくるから我慢して守れ」と呼びかけた。
その後半にチャンスは訪れた。6回に8番小山主将が死球でチーム初出塁。7回は3番辻村が四球を選んだ。そして0-2の8回、先頭で代打藤原を起用。「カウント球の変化球を狙っていこう」と、ベンチで目に焼き付けていた変化球を捉え、右前に運んだ。1点を返し、なおも1死満塁で高岡の二塁への打球は併殺打の判定。これに、今大会から導入のビデオ検証をリクエストするも判定は覆らず、逆転できなかった。1-5の最終9回も意地の反撃。1死一、二塁の好機で、再び藤原がフェンス直撃の左越え適時打。3点差に迫るも力尽きた。
昨年は中日桜井頼之介投手(22)を擁して7年ぶりの4度目の日本一を成し遂げ。目指した連覇を逃し、山路監督は「毎年、高いレベルの投手陣を整備するのは難しい。プレッシャーがかかる中でも、精神的に強い投手を育てるのが今後の課題です」と話した。敗戦を糧に、再び日本一への頂にアタックする。【木村有優】
小山凌暉主将(4年=東海大菅生)「『打倒福祉』という勢いを感じて、どうしても受け身になってしまいました。この大会で出たミスをチームで共有して、秋のリーグ戦も勝ち抜いて、またここに戻ってきたいと思います」