<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク0-4ヤクルト>◇14日◇みずほペイペイドーム
試合が終わった瞬間、ほおが緩んだ。ヤクルト奥川恭伸投手(25)がプロ初完封勝利をマークした。9回2死走者なし。ソフトバンク柳田の打球が伸びていった。中堅岩田がフェンス際で捕球。右腕は自然な笑みをこぼした。
「ヒヤッとした。グラブに収まった瞬間ホッとした。最後までマウンドにいることがなかったのでうれしかったし気持ちよかった」
5安打は許したが、複数の走者は置かず、二塁も踏ませず。強力打線相手に9回5安打無四死球9奪三振無失点。21年CSファイナルステージ巨人戦でやったことはあるが、レギュラーシーズンは初の完封で3勝目を飾った。
「去年とかはなかなかうまくいかなかった中、オフからやってきたことがしっかり出せたゲームだった」
6月14日に縁がある。2年前の同日。複数回の故障を乗り越えて980日ぶりの白星をつかんだ。同じ日であることは「知らなかったです」と照れ笑いしつつ、「あの時は一生懸命投げていただけだった。(いまは)全然違うんじゃないかなと」と成長を実感した。
ソフトバンクにセ・リーグ唯一のカード勝ち越し。今季最長7連敗もあった交流戦だが、池山隆寛監督(60)は「勝敗はマイナスで終わったが戦いぶりは間違いなく成長をもたらした」と振り返った。