球審がヘルメットを着用する動きが広がっている。4月16日に行われたプロ野球のヤクルト-DeNA5回戦(神宮)で、打者の手から離れたバットが川上拓斗審判員(30)の側頭部を直撃してから2カ月が経った。アマチュア野球界では今、審判員の安全整備が進んでいる。大学野球界の現状やメーカー側から思いをたどる。
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キャッチャー防具を中心に手がける「ALL-STAR JAPAN」は、審判用のヘルメットに<1>捕手用をベースにつばを短くした頭部保護型<2>頭と顔全体を守るフルフェイス型の主に2種類を販売している。連日のように問い合わせが相次ぎ「過去4年間での販売実績は本当に手で数えられるくらいのレベルでしたが、今は全く異なる状況になっています」と驚く。
同社の中塚人嗣代表によると、米国内では20年ほど前に市販されたが、当初は思うような反応を得られなかった。ところが、10年ほど前から次第に需要が増加。「野球界でホームランがより評価される時代になり、バッターのスイングが大きくなりました。また、フレーミング技術が高いキャッチャーがストライクを稼ぐために守備位置を前に詰めたことで、すぐ後ろにいる審判の位置もより前に行かざるを得ません。これによりリスクが高まったことが結果的に、ヘルメット普及を高めました」と分析。 日本でも高まるヘルメット着用の動きについて、中塚代表は「どこまで安全性に対して真剣に考えるかで選択肢は変わってくると思います。先行きは分かりませんが、ニーズが高まっていくこと自体は間違いないと思います」と力を込めた。【平山連】