【審判員の安全整備】東京6大学を皮切りにヘルメット着用の動きが広がるも難題は熱さ対策

4月、明大-慶大戦でヘルメット着用する溝内球審

球審がヘルメットを着用する動きが広がっている。4月16日に行われたプロ野球のヤクルト-DeNA5回戦(神宮)で、打者の手から離れたバットが川上拓斗審判員(30)の側頭部を直撃してから2カ月が経った。アマチュア野球界では今、審判員の安全整備が進んでいる。大学野球界の現状やメーカー側から思いをたどる。

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大学野球での審判のヘルメット着用は、東京6大学野球連盟から始まった。プロ野球で球審の頭部を直撃した事故から9日後の4月25日、春季リーグ戦の明大-慶大1回戦で球審を務めた溝内健介審判が、同連盟が用意した捕手用のヘルメットを初めて着けた。同連盟は審判員の安全性の観点から複数サイズを購入。着用するかどうかは個人の判断に委ねる形で採用され、球審担当の多くの審判が着用した。

他のリーグでも着用に向けた動きは広がっている。全国27の大学野球連盟の動きを調査すると、東京6大学を皮切りに、札幌学生、南東北、東都、首都、関西学生の他4連盟で春季リーグ戦中に球審用のヘルメットの配備が進んでいた。一方で「導入しようと動いてるものの、在庫が追いつかない。現物が届かなくて困っている」(南東北)といった声もあった。

今後の導入に向けた情報収集や検討を進めていると前向きな回答が目立つ一方で、ヘルメットを着用することで生じる熱さ対策という難題が浮かんできた。「夏季などは事故よりも熱中症のリスクの方が高くなることや財政状況から、ヘルメット導入を依頼することも難しい」(北陸)といった回答も見られた。【平山連】