球審がヘルメットを着用する動きが広がっている。4月16日に行われたプロ野球のヤクルト-DeNA5回戦(神宮)で、打者の手から離れたバットが川上拓斗審判員(30)の側頭部を直撃してから2カ月が経った。アマチュア野球界では今、審判員の安全整備が進んでいる。全国27の大学野球連盟に調査した結果は以下の通り。
【各大学野球連盟に聞いた球審ヘルメットの主な回答】
・南東北大学野球連盟→既に導入しようと動いているが、物が間に合っていない。現物が届かなくて困っている。
・関甲新学生野球連盟→現在、当連盟所属の審判員43人のうち6人が球審時にヘルメットを着用しております。着用については各審判員の判断としておりますが、安全性向上の観点から着用への理解や関心は徐々に広がっております。また、他連盟や各カテゴリーにおける取り組みも参考にしながら、今後の安全対策について継続的に検討しております。現時点で連盟としての一括配備には至っておりませんが、他連盟の事例も参考にしながら、審判員が安心して競技運営にあたることができる環境整備を進めていきたいと考えております。今後も、安全性向上を第一に、審判員・加盟校と連携しながら取り組んでまいります。
・東京新大学野球連盟→現在、審判員個人でのヘルメットの着用はありますが、連盟としてヘルメットの着用を義務付けることはしていません。そして、連盟側からヘルメットを購入する取り組みはまだ行っていません。
・愛知大学野球連盟→今リーグ戦では、ヘルメット一体型が2人、球審用ヘルメットは5~6人が使用しています。連盟で用意いただいた場合、供用での使用になるかと思いますので、消毒が必要になりますし、拒絶される方もみえるかと思います。また、熱中症のリスクも出てくるため、個人の判断に任せた運用で良いのではないかと考えます。
・北陸大学野球連盟→球審のヘルメット着用はしておりません。全日本大学野球連盟としてヘルメット着用義務もしくは努力義務などの動きがあれば対応するが、現在のところは導入に前向きな話はでていない。その理由として、<1>これまで北陸大学野球において、事故につながるような危険な事例がないこと<2>球審のヘルメットは、頭部から首にかけて覆うようになり、夏季などは事故よりも熱中症のリスクの方が高くなること<3>北陸大学野球連盟の財政状況から、ヘルメット導入を依頼することも難しい。
・関西学生野球連盟→弊連盟では球審のヘルメット着用を開始しております。連盟としてヘルメットを購入しており、熱中症に注意しながら、基本的には着用していく方針です。
・関西6大学野球連盟→連盟として取り決めは行っておらず、個人の判断で、必要であれば着用している場合がある。連盟で準備する検討はしているが、サイズや個数の調整ができず、現時点での連盟全体の取り組みとしては未対応である。メーカー側の在庫にも限りがあるとも聞くので、調整していきたい。
・阪神大学野球連盟→球審のヘルメットをすでに個人で購入して着用している審判の方もいらっしゃいますが、数人です。現在の取り組みとしては、連盟で購入して着用していただくよう検討中です。
・近畿学生野球連盟→道具はすべて自前でそろえていただいているため、ヘルメットも自前で購入していただくことになる。1人のみ着用を確認している。取り組みとしては、自前でのお願いとなるため審判員自身での判断としつつ、推奨はする。
・広島6大学野球連盟→個々の判断に任せており、若干名が着用している。今後の取り組みについては検討中です。
・四国地区大学野球連盟→審判さんは個人持ちで、何人か被っている。今回のリーグ戦では導入はできなかったが、秋までのリーグ戦に向けて理事会があるので購入の検討をしたい。
・九州6大学野球連盟→現時点では着用しておりません。連盟側で購入はしておりません。ただ安全第一ではありますので今後検討の余地はございます。この点はリーグ戦終了後、審判団と協議致します。
・福岡6大学野球連盟→当審判協会においてはヘルメット着用の審判員は1名で、フルフェイスマスクは1名持っていますが、SGマークが有りませんので使用を許可していません。
・九州地区大学野球連盟→現段階では、球審の方はヘルメット着用はありません。連盟での購入も検討しましたが、審判部より、他のプロテクター等同様に個人使用するため、各審判員が個人負担で購入すると申し出があった。秋季大会より着用予定。