右内転筋の肉離れで離脱している広島栗林良吏投手(29)が明日26日、ファーム・リーグのDeNA戦で実戦復帰する。投球回は5回、球数80球を想定している。「チームに迷惑をかけた。気持ち新たにゼロから信頼をつくって、信頼してもらえるようにしたい。投手陣が頑張っている姿をテレビから見ているので、自分も負けないように戦っていけたら」。復帰マウンドという位置づけではなく、再び先発争いに加わる覚悟がにじんだ。
中継ぎから先発に転向した今季、初登板を“準完全”投球で滑り出すと、5月15日まで6試合で4勝を挙げ、防御率0点台という安定感を誇った。だが、5月22日中日戦の1回途中に右足を痛めて降板。同25日に「右内転筋の肉離れ」と診断を受けた。
リハビリには慎重を期し、患部への不安を払拭(ふっしょく)できるところまできた。ブルペンでは最多80球を投げ込み、20日にはマツダスタジアム隣接の屋内練習場で3イニング想定のシート打撃を行った。「真っすぐのスピード以外はすべて満足しています。クイックでも同じ数値が出ていましたし、3イニングしっかり、ヒット性の当たりなく抑えられたこともプラスかなと思います」。実戦復帰への最終チェックを終えた。
栗林のようにケガから1軍に復帰した森やターノックといった先発は、2軍での実戦は1試合で昇格している。リハビリを中心とする3軍で万全の状態に戻し、2軍に合流させている背景もある。1軍の日程は来週まで1週間5試合となっているだけに、最短で再来週の7月第2週にも1軍復帰する可能性が出てきた。「この1カ月を挽回(ばんかい)することではなく、自分が与えられた試合で勝つことが大事。自分に勝ちがつくかどうかではない。チームが勝って終われるような投球をすることだけ」。そう言って向かった横須賀の地から、先発栗林が再出発を果たす。