米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)が29日、羽田空港着の航空機で一時帰国し、進路について胸の内を明かした。
昨秋のドラフト会議でソフトバンクに1位指名を受けてから国内では初の公の場。集まったメディアは約40社、約70人を数えた。注目度の高さは一目瞭然。大勢のカメラを向けられ、決断への率直な思いを口にした。
「もちろん不安、プレッシャーもありますし、使命、責任感も感じています。この1カ月は自分の人生の中で、一番ストレスになることも多いかなと思います。でもしっかり向き合って決めていくことが野球選手、人間としての宿命かなと思います」
いよいよ本格的な交渉がスタートする。福岡で7月1日から2日間にわたってホークスと面談予定。その上で「球団と、自分自身をどうマッチさせながら育成プランを描いていただけるのか。お話を聞かせていただけるのがすごく楽しみ」と心待ちにした。1軍本拠地のみずほペイペイドームや2軍のタマスタ筑後の施設見学も予定している。「自分自身も素晴らしい球団さんだと確信している」。好印象を描く球団の雰囲気などを肌で感じるつもりだ。
最終決断を下すのは7月中旬以降、MLBドラフトの結果を受けてからとなる。現時点では指名が有力視され、上位指名の可能性もある。ダブル指名となれば日米両球団との比較となるが、ソフトバンクへの返答期限は7月末。約2週間で大きな選択を迫られることになる。「誠実に、平等に見て選んでいきたいです」。フラットに見極め、最善の答えを導き出す。
ホークス入りか、指名を受けたMLBか、または大学残留か-。人生の岐路に立ち、一抹の不安も募るが「それ以上に楽しみ」と言い切った怪物スラッガー。約1カ月後に迫る去就に注目が集まる。【佐藤究】
◆佐々木麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県北上市出身。幼少時から野球を始め、江釣子小1年時から江釣子ジュニアスポーツ少年団に入団し、江釣子中時代には大谷翔平(ドジャース)の父徹さんが監督を務める金ケ崎シニアでプレー。花巻東では1年春からベンチ入り。甲子園には2度出場。2年春が初戦敗退、3年夏は8強。高校通算140本塁打。24年9月にスタンフォード大へ進学。今季はリーグ戦52試合に出場し、打率2割6分1厘、16本塁打、47打点。184センチ、113キロ。右投げ左打ち。家族は両親と妹。