<日本ハム9-2オリックス>◇30日◇エスコンフィールド
日本ハムが3連勝で、貯金を今季最多の10とした。 新庄剛志監督(54)の“勘ピューター”で、選手起用がズバリ的中。1回2死一、二塁から、打撃覚醒中の吉田賢吾捕手(25)が4試合連続打点となる中前適時打で先制点をたたき出し、さらに3-2の3回にも1死走者なしから、オリックス先発ジェリーの変化球をすくい、右越えに5号ソロ本塁打を放った。
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吉田の打撃覚醒のスタートには、指揮官とのマンツーマン対話があった。本職は捕手だが、打撃を生かすために春季キャンプでは新庄監督の勧めもあり、セカンドにも挑戦した。今季、優勝するためにどういう役割が自分に必要なのか。どうしても確認したくなり、ソフトバンクとの開幕3連戦後、新庄監督に自らお願いして、練習中に5分ほど質問タイムを設けてもらった。「何かあった時にキャッチャーをやればいいのか、それとも3番目捕手として考えているのかというところを、擦り合わせたかった」と言う。
新庄監督からの回答は「何かあった時に捕手をやってくれればいい。とにかく打つ方で頑張ってほしい」。新庄体制では、指揮官から直接選手に話しかけるシーンは多いが、選手からあいさつ以外で監督に話しかける機会というのは、割と少ない。新庄監督がDMで事前に起用法や狙いを明確に伝えることが多く、前もって考えが伝わりやすいということもある。
ただ、それでも説明が足りないことも時にはある。吉田は、それをぼんやりさせなかった。この日も打撃重視で中堅でスタメン出場し、バットで大貢献。指揮官の意図をシーズン序盤に面と向かって聞き、確信をもって打撃最優先で取り組んだことが、今につながっている。【永野高輔】