日本ハムとファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)は2日、北海道内で計画を進めている新たな2軍施設の移転場所について、1軍本拠地のエスコンフィールドで会見を行い、恵庭市に内定したと発表した。JR千歳線の恵み野駅と島松駅間にある約46ヘクタールのエリアを用地とする。当初は札幌、千歳、北広島市など6市が候補に挙がったが、3月時点で江別、恵庭、苫小牧の3市に絞り込まれていた。28年に着工し、30~31年の開業を目指す。
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決め手は約46ヘクタールの広大な敷地だった。激しい誘致合戦を経て、日本ハムのファーム本拠地移転先が、恵庭市に内定した。北広島市にある本拠地エスコンフィールドから、車で約15分。1、2軍の距離がぐっと縮まり、選手の入れ替えが容易に。収容人数3000人、もしくは5000人規模のメイン球場、サブグラウンド、内野用のインフィールド、室内練習場、研究ラボ、2軍戦で訪れるビジター選手や国内外のスポーツ合宿にも対応可能な宿泊施設、住居や商業施設などを想定している。
2年前「人を育てる拠点を北海道に作りたい」という日本ハム栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)の思いから動きだした計画。中でも肝いりなのが、研究ラボの併設だ。競技力の発展や選手育成の観点からも、データ分析が欠かせない現代。会見に臨んだ栗山CBOは「世界に負けないものを作りたい。ここから色んなものが広がっていけばと、勝手に妄想しています」と目を輝かせる。「例えば世界のトップアスリートが訪れて、体のメンテナンスをするとか、そういうことができる可能性がある。世界に発信するというよりも『さあ、いらっしゃい』。そんな場所になってくれないかなと」と、期待した。
28年着工で、30-31年の開業を目指すが、97年から使用する千葉県鎌ケ谷市の現在の2軍施設についても、同市と協議の上で「何かしらの形跡は残したい」とFSE前沢賢社長。費用について、同小林兼コーポレート本部副本部長は「200億、300億という投資額それ以上はかかってくるんじゃないか」と見通しを口にした。
ファイターズが北海道にやって来て、22年目。地域との絆はどんどん強くなっている。「北海道の皆さんが、さらに大きな夢や力をもらってくれたら。プラス材料が多いので、ファイターズ強くなります!」。栗山CBOが力強く宣言した。【中島宙恵】
▼日本ハム新庄監督 2004年、初めて北海道にプロ野球チームが誕生したとき、エスコンフィールドができるなど誰も想像していなかったはず。そして今回、ファームが恵庭にやってくるという未来を描いた人など、どこにいたでしょうか。人の想像をはるかに超える世界を次々に生み出すファイターズの一員であることを誇りに思います。それにしても、ほんなこつ(本当に)すごか風景ばい。今の選手は幸せやな~!!
▼日本ハム伊藤 プロ野球を身近に感じてもらえたら。努力すればたどり着ける場所だし、そういう選手が増えてきてもらえたら、うれしいし、そういうのを引き受けていけるような球団になっていけば、未来はもっと明るくなるんじゃないかと思います。
◆恵庭(えにわ)市 北海道西部にあり、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置し、エスコンフィールドがある北広島市に隣接。人口約7万人、面積は約295平方キロ。恵庭渓谷には「白扇の滝」や「ラルマナイの滝」などの観光スポットが点在。また、「ガーデニングのまち」や札幌市のベッドタウンとしても知られる。市の花はスズラン、同鳥はカワセミ。原田裕市長。主な出身者は元TBSの古谷有美アナウンサー、タレント矢部美穂ら。