【ソフトバンク】中村晃が今季限りで現役引退、ホークス一筋19年目 今日3日にも会見

中村晃(2026年4月撮影)

ソフトバンク中村晃内野手(36)が今季限りで現役を引退することが2日、分かった。ホークス一筋19年目のバットマンがラストシーズンを決意した。今季は開幕メンバー入りしたものの23試合に出場し、打率1割2分9厘と不調が続き、6月9日に出場登録を抹消された。ファーム調整から約3週間。熟考の末、現役にピリオドを打つ覚悟を決めた。3日にも引退表明の会見を開く。

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悔いがないと言えば、ウソになる。昨年、プロ通算1500安打を達成した中村晃は「40歳まで現役をやりたい」と笑顔を見せていた。不惑の年齢までユニホームを着続けたい。そう考えていた男にとって、4番も打った昨季は、バットマンとしての自信を回復したシーズンだった。グラウンドで躍動する喜びを再認識した1年でもあった。

椎間板ヘルニア手術の影響もあったが、今季も開幕メンバー入りを果たした。再び「代打の切り札」としての役割を小久保裕紀監督(54)から伝えられ、一振りにかけた今シーズンだったが、出場機会が限られる中、自らのパフォーマンスをなかなか発揮できずにいた。今季初安打は4月17日のオリックス戦(みずほペイペイドーム)。23試合に出場し、31打数4安打、打率1割2分9厘と低迷。6月9日には出場登録を抹消された。小久保監督は再調整にあたって「終盤戦の勝負どころでは必要な戦力。それまでにしっかり調整してほしい」と送り出していた。ファームで調整を続け、6月28日のファーム・リーグのオイシックス戦(タマスタ筑後)では人生初となる逆転サヨナラ満塁弾を放ったが、すでに今季限りでバットを置く決意は固めていた。若鷹たちの祝福に「ホームランはどこで打ってもうれしい」と照れた。「たまにはいいこともありますね」と少しばかりセンチメンタルな気分にも浸っていた。

帝京高から07年ドラフト3巡目でソフトバンクに入団。高校通算60本塁打を放った強打の野手としてプロの門をたたいた。13年から3年連続で打率3割をマーク。広角に打ち分ける非凡なバットさばきで「打撃職人」と言われた。外野手としてキャリアをスタートしたが、20年からは4年連続で一塁手としてゴールデングラブ賞に輝いた。25年8月26日の楽天戦(弘前)ではプロ1500安打を達成した。

チーム最年長は柳田だが、在籍年数では19年目の中村晃がチーム最古参。自身が求める打撃もさることながら、常にチームを俯瞰(ふかん)していた。「世代交代」の流れもしっかりと意識していた。2軍降格前には小久保監督とも「進路」についてじっくりと話し合った。6月下旬には球団幹部とも今後について話し合い、今季がラストシーズンと確認し合った。ただ、3連覇を目指すチームのために最後まで尽力はする。有終の美を飾ってプロ野球人生にピリオドを打つつもりだ。

◆中村晃(なかむら・あきら)1989年(平元)11月5日、埼玉県生まれ。帝京では2年夏から3季連続甲子園出場。07年高校生ドラフト3巡目でソフトバンク入団。11年5月3日楽天戦でプロ初出場。14年最多安打。20~23年ゴールデングラブ賞。21年10月9日オリックス戦で全打順本塁打達成した。15年プレミア12で日本代表入り。175センチ、81キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1億2000万円。