昨秋ドラフトでソフトバンクが1位指名した米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)が5日、岩手・JALスタジアム花巻で行った「故郷交流イベント『佐々木麟太郎と話そう。スポーツと勉強のこと。』」に出席した。
小・中学生約60人を相手に、学生時代に励んでいた勉強やスポーツへの取り組みや考え方などを語った。6月29日に一時帰国しており、岩手への帰省はお正月以来。フリー打撃も披露し、母校・花巻東の生徒が外野スタンドに球拾いで構える中で柵越えを連発。場外にも3発たたき込み「うおー!」「すげー!」と子どもたちから大歓声を浴びた。
米国ではNCAA(全米体育協会)に所属する学生も一定水準の学業成績を満たさなければならないといい「両方をこなしながら取り組んでいるところです。最初は英語も苦手で全然話せなかったですが、2年たってなんとか話せるようになってきました」と明かした。
自身が中学生だった頃は「優等生ではなかった。部活も勉強も頑張る普通の学生」と振り返った。花巻東野球部の監督を務める父のもと、練習後の自主トレは欠かさなかったといい「毎日ティーバッティングしていました。1日800球くらいですね。父と一緒に年末年始もバットを振っていました。疲れたなと、嫌な日もありましたが、必ず毎日こなしていました」。父からは「センスがない」と言われる日々だったといい「下手だったし、ミスもエラーもたくさんしましたが、だからこそ人と違うことをやらないといけないと。その中でうまくなろうと普段から心を燃やしてやっていました」と力を込めた。
子どもたちへは「将来なりたい姿を意識して、優先順位をつけて今やるべきことをやること。僕ももっと遊びたかったけど、世界で戦える野球選手になるために練習していました」とメッセージ。実生活でも「ミスを恐れないこと。考えられる1番きつい選択をしてほしい」と語り「それがのちに自分に返ってきます。それが昔の小さい頃の自分にも言いたいことですね」と話した。
佐々木は7月11、12日(日本時間12、13日)に、指名される可能性のあるMLBドラフトを控えており、進路は不透明となっている。しばらくは岩手を中心に国内でトレーニングを行っていくという。大学には休学制度があり、仮にプロとなった場合もオフや引退後に復学することが可能。スタンフォード大は休学の期限もないといい「僕はちゃんと卒業したい気持ちがあるので」としっかりと学業も全うすることも誓った。