<阪神-広島>◇5日◇甲子園
1-1の4回、阪神が大ピンチを脱した。村上頌樹投手(28)の失策などで1死満塁とされたが、投手の床田寛樹(31)を二ゴロ併殺に打ち取った。
前進守備の二遊間を抜けそうな当たりを中野拓夢内野手(30)が逆シングルでつかみ安打を防ぐばかりか、本塁→一塁と転送するスーパープレーだった。
その前の坂本誠志郎捕手(32)の動きも見逃せない。
床田への初球チェンジアップは村上らしからぬ“大暴投”だった。ベースのかなり手前でバウンド。方向も変わった悪球を、坂本は体全体を寄せて必死にブロック。ボールを前に落とした。
村上は直前の1死一、二塁で、投ゴロを二塁に悪送球していた。ぬれたグラウンドの影響もあるとみられるが昨季ゴールデングラブ賞の名手は天を仰ぎ、動揺を隠せなかった。その直後の1球だった。
異変を察した坂本はタイムをとって1人ゆっくりとマウンドへ。時間をかけて2人だけで話し込み、またゆっくりと捕手ボックスに歩いた。落ち着かせようとする意図は明らかだった。
投手でありながら打撃のいい床田だけに、細心の注意が必要なのは間違いない。村上はカウント1-1から内角を突く直球で詰まらせた。中野の美技にも助けられ最高の結果を導いた。