【西武】沖縄初勝利の平良海馬が「嫌がる球を」と意識する理由 石垣島の母校に書かれている通りに

西武対楽天 力投する西武先発の平良海馬(撮影・垰建太)

<西武6-1楽天>◇7日◇沖縄セルラー那覇

西武平良海馬投手(26)は沖縄県出身者として初めて、沖縄の公式戦で勝利投手になった。ただ「ここ出身じゃないので。僕はちょっと離れているので」と言った。沖縄本島から400キロの石垣島出身。ほぼ東京~大阪間の距離と考えれば、感覚的に「ちょっと」どころでもない。

芝生が美しい公園が遊び場だった。エメラルドの海に真っ赤な夕日が沈む景勝地で、ロッテ入団1年目の佐々木朗希(ドジャース)がキャンプ中に気分転換に訪れたほど。「大きいし、野球やっても誰も怒らないのでいいところです」。平良少年は駆け回り、家ではゲームをし感性を磨いた。高校までずっと石垣島。「今みたいにデータとかもないし、投げたい球投げたり、誰々の選手の変化球が、とか考えながら」と投手として楽しんできた。

プロ入り後に思考を変えた。よく「相手の嫌がる球やコースに」と口にする。平良ほどの力量があっても制圧は考えない。「抑えるのと楽しむのは違うので。草野球なら投げたい球でもいいと思うんですけど、草野球じゃないんで」。ラプソードを購入し、自身の球を徹底解析し、科学的に投球を見つめる。抑えて、勝つために。公園のすぐ前に、卒業した小学校がある。「明るい子」と壁に書かれている。明るい子より先に「かしこい子」と書かれている。【金子真仁】