高校地方大会の真っ盛りだ。西武滝沢夏央内野手(22)も青春の涙を流した。夏だけじゃない。秋も。
「泣きました。自分が試合を終わらせてしまった。すごく、一番思い出の試合かなと思います」
関根学園(新潟)でプレーした高校2年秋、北信越大会の準決勝の敦賀気比(福井)戦。勝てば来春センバツ出場がぐっと近づいたが、投手としてマウンドに上がった滝沢が延長10回、サヨナラ打を打たれた。
「誰よりも練習して、次は自分のおかげで勝ったと言われるようになりたいです」
そう決意した富山市民球場のグラウンドを、6年ぶりに踏む。「マイナビオールスターゲーム2026」の選手間投票の結果が9日、発表され、滝沢は2年連続でのオールスター出場が決まった。29日の第2戦は富山市民球場が舞台だ。
「去年は監督推薦で、今年は選手の方々に選んでもらえたことは、本当にすごく光栄なことだなと思います。自分自身としても自信になりました」
6年前の言葉通り、懸命に練習を続けてプロ野球選手になり、オールスター選手にまでなった。実家がある新潟・上越市からは新潟市よりも近い富山だから「元気よく野球をやってるところを見てもらえたら」と願いつつ、やっぱり涙の記憶が大きいスタジアム。
「思い出の球場でもあるので、そこでまた輝けるように当日は頑張りたいなと思います」
誰よりも練習する姿は今も変わらないから、星は輝ける。【金子真仁】