<日本ハム1-2西武>◇10日◇エスコンフィールド
日本ハムに負ければ3位転落の試合で、西武を救ったのは不振の桑原将志外野手(32)だった。27打席ぶりのヒットはなんと、値千金の3号同点本塁打。7回、日本ハム伊藤の甘いスライダーを左中間スタンドへ運んだ。「本当にすごく迷惑かけましたし。これをきっかけにしないとダメだと思うんで」。勝って、ようやく笑顔が見えた。
6月22日、楽天戦(東京ドーム)での内野安打を最後に「H」から遠ざかった。外野にもなかなか飛ばない。「調子悪い時って、どうしてもそれを修正する練習になっちゃうので」。攻めの練習ができず、悪循環に。ムードメーカーがムードをつくれず、むしろ桑原の下降線とともにチームの黒星もどんどん増えた。
大きな1発だ。先発の武内夏暉投手(24)が守備のほころびから3回に先制点を失っても、日本ハムの強力打線に臆せず攻めた。「メンタル的に一喜一憂せずに、1本はOKという気持ちでやりました」。西口文也監督(53)も「久しぶりにいい武内を見られた」とほめ「交代って分かった後に逆転してもらえると、本当に喜び倍増になるんで」と、武内に付いた白星の価値の大きさを表現した。【金子真仁】