オーナー会議の主な議題 決算、WBC、ゲームオペレーションに「野球振興くじ」も

オーナー会議を終え、会見に答えるDeNA南場智子オーナー(左)と榊原定征コミッショナー(撮影・浅見桂子)

プロ野球12球団のオーナー会議が16日、都内で行われ、中学野球の財源確保を目的とした「野球振興くじ」の導入に向け、具体的に検討することが決まった。これまで超党派のスポーツ議員連盟側からの要請を受けて「球界くじ」について議論したことはあったが、今回はプロ野球界の最高意思決定機関である「オーナー会議」自体から提案がなされた。「非予想系」に限定し、今後はアマチュア団体を含めた野球界全体でスポーツ振興くじの対象に加わるか議論を進めていく。

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◆非予想系くじ 主催者側のコンピューターが無作為に選んだ勝敗に賭ける「くじ」。購入者が試合ごとの勝敗を指定できない。八百長の防止には効果的とみられる。Jリーグの「BIG」などが採用している。JリーグやBリーグのスポーツ振興くじは25年度に過去最高となる約1380億円を売り上げ、約9割を非予想系が占めた。

◆黒い霧事件 1969年(昭44)10月、プロ野球選手の八百長事件関与の疑惑が浮上し、西鉄ライオンズの選手が関係していたことが発覚した。70年5月、コミッショナー委員会の諮問会で、敗退行為を誘われたものを含めて西鉄では池永投手ら4人が永久失格処分を受けた。他球団でも東映の選手、オートレースの八百長に絡んだ中日の選手も永久失格となった。スター選手と暴力団員との「黒い交際」が相次いで表面化。西鉄オーナー辞任など社会的事件に発展した。池永氏は現金100万円を預かったことは認めたが、八百長への関与は一貫して否定。復権へ向け、嘆願書提出や署名運動などの活動が行われた。05年に永久失格処分の解除が決まり、35年ぶりに復権した。

◆オーナー会議の主な議題 (1)NPBエンタープライズから25年の決算報告。当期純利益は増収減益で2億3400万円。今期の収支予想はWBC関連等で増収増益で回復が見込まれる。デジタル事業はライセンス利用料、データ運用補修費、追加開発費などがかかり、当面赤字が続く見込み。(2)26年WBC報告。ピッチクロック、拡大ベースの対応状況並びに今後の国際大会スケジュールについて。(3)ゲームオペレーション委員会報告。ピッチクロック、ピッチコムの導入について検討を進めている。国際的な流れも考慮し検討を進めていくように指示。

◆オーナー会議出席者 DeNA南場智子(議長)、日本ハム井川伸久、オリックス井上亮、中日大島宇一郎、西武後藤高志、阪神秦雅夫、ヤクルト成田裕、巨人山口寿一(以上オーナー)、ソフトバンク後藤芳光、広島松田一宏、楽天森井誠之(以上オーナー代行)、ロッテ高坂俊介オーナー臨時代理人