<広島2-1阪神>◇18日◇マツダスタジアム
阪神が1点差ゲームを落とし、連勝が2で止まった。敗北の瞬間、主砲の佐藤輝明内野手(27)はベンチでぼうぜん。セ首位打者が4打数無安打の音なしに終わった上、広島テイラー・ハーン投手(31)の際どい内角攻めにいら立ちを隠せなかった。
マツダスタジアムに不穏な空気が漂ったのは広島1点リードの8回。ハーンが投じた3球目の150キロストレートが、佐藤の腹部付近を通過。佐藤は腰を引いて間一髪よけたが、体すれすれの投球に珍しく感情をあらわにした。バットを手から放し、1歩、2歩、3歩マウンドに向かって歩み寄る。虎党の怒号が響く中、佐藤は冷静になって一度は怒りを沈めたが、空振り三振に終わるとベンチでヘルメットを4度もたたきつけた。普段は温和な佐藤にとって、異例中の異例といえる光景だった。
結局打線は広島栗林を打ち崩せずに敗戦。難攻不落の右腕に今季は31イニングで3得点しか奪えていない。頼みの佐藤は13打数1安打、森下は13打数無安打と苦戦している。17日のカード初戦には3死球を受けた前川が「右肩甲骨骨折」で離脱するアクシデントにも見舞われた。藤川球児監督(45)は「また明日普通に試合をするだけです」と冷静に語ったが、スッキリしない広島の夜になった。【只松憲】