<阪神-DeNA>◇21日◇甲子園
甲子園の特性を知る阪神ファンは冷静だった。逆にDeNAファンはその瞬間、沸き立った。
1-1の8回、DeNA牧秀悟内野手(28)が右翼に大飛球を放った。通常の球場なら入っていただろう強い当たり。ただ、右翼手の森下翔太外野手(25)はフェンスの手前で待ち構えてキャッチした。特有の「浜風」に押し戻されたのは明らかだった。
牧は一塁を回ったあたりで「うそだろ?」とばかり、走りながら両手でヘルメットを持ち上げて天を仰いだ。中大の2学年後輩である森下は、ベンチに走りながら牧に向かって、笑顔で右手の人差し指をクルクルと回した。「ホームランの打球ですよ」のジェスチャーと見てとれた。
森下もそれまで大飛球が2本、アウトになっていた。