<阪神5-4DeNA>◇22日◇甲子園
納得はしていない。苦しんだ。阪神高橋遥人投手(30)が6回101球を投げ、8安打2失点で降板。勝ち星はつかなかった。それでも、試合後の表情は明るかった。チームの勝利がすべてを解き放ってくれた。
「悪いなりに粘れたのかなと。粘れたと言っても、最後(6回)のホームランは、めちゃくちゃ、いらなかったなという感じ。牧選手に打たれたのは、今日のボクを物語っているという感じですね」
反省の弁を並べているのに、なぜかいきいきしていた。22時時点で甲子園の気温は31度超え、湿度も70パーセント。異常な蒸し暑さの中とは思えない、晴れやかな表情を浮かべていた。
1学年上で「高校の時は雲の上の存在」だったDeNA先発・藤浪との投げ合い。初回、エンカーナシオンに先制打、6回には牧にソロを浴びたが、粘り抜いた。6回裏にチームが逆転して勝ち投手の権利をつかんだのもつかの間、7回表に再び同点。今季12勝目はお預けとなった。
球宴前までで12勝以上なら13年田中(楽天=13勝0敗)以来、阪神では73年上田二(15勝4敗)江夏(12勝8敗)以来の快挙を逃しても、駆け抜けた前半戦だったことは間違いない。もっとも、「1回見つめ直さなきゃいけないなと考えさせられる登板だったと思います」。無双の左腕の視線は、早くも次に向けられていた。
▽ドリス(1点リードの9回を締めくくり、今季17セーブ目)「ゼロで抑えられて良かったです。とにかく低めに集めることだけを意識して投げました」
▽岩崎(8回に登板し1回無失点。今季2勝目を挙げ)「いつも通りです。(前半戦)あと三つ、みんなで頑張ります」