【とっておきメモ】昨オフからの苦悩克服!オリックス福永奨1号V弾 つかんだ脱力直球打ち

オリックス対ロッテ 決勝本塁打の福永奨はヒーローインタビュー後に記念写真に納まる(撮影・西尾就之)

<オリックス5-3ロッテ>◇25日◇京セラドーム大阪

オリックスが2連勝で、本拠地でのロッテ戦を8戦8勝とした。後半戦への勝率5割以上でのターンも決めた。3番手捕手が連勝を引き寄せた。3-3で迎えた7回1死走者なし、福永奨捕手(26)がロッテ3番手、中森のカウント1ボールからの147キロ直球を振り抜くと、打球は左翼スタンドを軽々と越えた。今季初アーチで1年ぶりの通算2号に歓喜のガッツポーズもなし。静かにダイヤモンドを回った。

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オリックス福永奨捕手(26)の今季1号となる決勝アーチは、昨オフから本人が口にしていた直球への“課題克服”を結果で示したものだった。ロッテ中森の147キロ直球を見事、左翼スタンドに運んだ。

昨季中から脱力フォームを意識し、オフからはより一層、必死に脱力感を定着させてきた。昨年12月下旬、白い息を吐き、1年を振り返った福永は「まっすぐをはじき返せなかったのが、一番の反省」と言った。一日でも早い対応に努めようと試行錯誤したが、そう簡単にはいかなかった。「シーズン中は目の前の結果を求めて、脱力しきれなかった。カウントが進んでも、まっすぐがはじけずファウルで打ち損じていた。どうやったら、いいのかな…と」。

昨秋の高知キャンプが、契機になった。「たくさん量を振ったからこそ、いい力感がわかりました。力まなくても、明確にバットが振れるようになった」。

理想の形として、打つ瞬間に最大限の力をバットに乗せることが定着。手元に変化が生じた。「手元が後ろやトップの時点で力を入れず、脱力しながらボールが当たる時だけ力を加えて、ヘッドを走らせるか。力んでいたらバットが(前に)出てこない」。

守ることに加え、打つことも仕事と位置づけるからこその葛藤。5年目を迎えた今季、寒空の下で「やるからには、(首脳陣から)『福永で行ける』という姿を見せたい」と意気込んでいた。この1本に「あまり打席立つことはなかったが、しっかり自分のスイングができた」。苦悩の末、真夏の京セラドームで勝利を引き寄せる放物線を描いた。【中島麗】

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