【とっておきメモ】阪神村上頌樹のフォームは完成品に近い 乱れぬ精密機械「どれが一番合うかな」

阪神対巨人 完封勝利を挙げた阪神村上頌樹(撮影・宮崎幸一)

<阪神1-0巨人>◇26日◇甲子園

阪神が連敗を2で止め、巨人に並んで再び首位に立った。これで前半戦91試合を終え50勝40敗1分け、貯金10ターンが決まった。

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阪神村上頌樹投手(28)の美しいフォームは117球目も崩れなかった。前の球を投げた際に軸足が投球プレートに引っかかった。疲れは明らかだったが、最後はいつもの投げ方で最上のフォークを完璧に制球して佐々木に空を切らせた。

左足を上げ下げする「2段モーション」で投げている。今年のキャンプ序盤に突然「1段」を試した。球の質だけを見た時、「どれが一番合うかなと思っていろいろやって。1段の方がうまく体が使えたんです」。フォーム改造かと思いきや、その選択肢は皆無だった。自分の中の正解はあくまで「2段」だから。2段をよくするために1段で投げ込んだ。軸足での立ち方、体重移動、踏み込みの強さなど、いくつかあるチェックポイントでいい感覚をつかむと、さらりと2段に戻した。あとは球の質を上げていくだけ。近くで見ていた記者は驚いた。

大胆なチャレンジに見えたが、立ち返るところは変わらない。毎年、細かなところで多くのチャレンジはしていても村上のフォームは「完成品」に近いのだろう。だから蒸し暑いマウンドでも、極限の重圧下でも、精密機械のように投げ続けられるのだと、妙に腹落ちした。【柏原誠】

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