NPB(日本プロフェッショナル野球機構)のオーナーと「日本プロ野球選手会」が28日、初めて会談の場を持った。12球団の選手が集まるオールスターに合わせ、都内のホテルで執り行われた。選手はソフトバンク近藤健介会長(32)をはじめ、各球団の選手会長らが集結。30人が出席した。
04年に起きた「球界再編騒動」などでの対立の過去もある中、競技人口減少や米大リーグとの選手年俸差の拡大など、互いに危機感を抱く。野球振興くじの導入などを含めたプロ野球事業、裾野の拡大へ、連携を深めていくために、両者が一堂に会した。会談後、選手会が会見を開き、近藤会長が「歴史的な日になった」と振り返った。
今回の会談は選手会からお願いし、実現した。議題の1つとして野球振興くじについては、オーナー側から「非予想型」の提案があった。それを受けて、同会長は「ベッティングに関しては反対させていただいた」と説明。個々のプレーなどが対象になる予想くじに関しては、選手会としての態度を明確に示した。
同会長らが抱える危機感も談話にした。
「この20年、各球団の経営努力によって、日本のプロ野球は発展してまいりました。それでも今年のWBCで、メジャーの選手たちと言葉を交わす中で、私自身、その差を痛感しました。最近では、ドラフトで指名された選手が、メジャーを選択するケースも出てきています。
こうした差は、選手の力だけの問題ではありません。球界として、何を、どう決めていくのか。意思決定のあり方そのものを変えなければならない。私はそう強く感じています。本日はその危機感を、率直にお伝えいたしました」
今後は年に1度の会談の場を設け、球界全体の意思決定を迅速化していくことで合意した。