<巨人6-0DeNA>◇31日◇東京ドーム
阪神との同率首位で迎えた後半戦初戦、巨人が3本塁打のホームラン攻勢で白星スタートを切った。対DeNAは今季これで11勝3敗とした。いきなり先手をとった。1回1死、松本剛外野手(32)が後半戦初打席、移籍後257打席目での初アーチをかけた。DeNA平良のスライダーを捉えて左翼席へ。日本ハム時代の24年6月14日巨人戦以来自身2年ぶり、777日ぶりとなる通算15本目のホームランとなった。
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松本はしばし、考えて「歩」と言った。デザインが異なる勝負服をまとった1日。橋上監督代行はいつも、チームを将棋に例える。「飛車もあれば桂馬も香車も金も銀も。このユニホーム同様、個性は何かと(思い)描いてもらって、役割を担ってもらえれば」。その答えに「歩」を選んだ。
「大事なんです、1歩1歩、こつこつ前に進んでいくんで」。自身の歩みに重ねるようだ。日本ハム時代、大器晩成のプロ11年目の首位打者を経て、不振も味わい、今年巨人に加入した。「昨年は1本も打てなかったですからね」。
24年6月14日巨人戦(エスコン)以来777日ぶりに、「うわ! 良い番号! 良いことあるね!」と破顔し、思い返す7月7日の七夕。短冊には「ホームラン打ちたい」と書いていた。「素晴らしいんじゃないですか! 7月最後に打てて良かった」と何やら吉兆な巨人1号だった。
幼少期に年間20試合は通った東京ドームでのアーチ。目に焼き付けたのは、松井秀喜の放物線の1番は「なかなか打てない、遠山さんから打った1発かな。コアかもしれない…」。阪神の「ゴジラキラー」からの一撃を挙げるところに、ファン歴がにじむ。
同じ舞台で打てた。もちろん個性は違うと分かっている。「歩」だ。ただ、「歩だって強いんです」。敵陣に攻め入れば「と金」になれる。この日の1発も、値千「金」のV弾だった。【阿部健吾】