<西武4-1オリックス>◇1日◇ベルーナドーム
7月の終わりに3位転落した西武が、8月の初め、一夜にして2位に返り咲いてみせた。英雄は林安可外野手(29)だ。拙攻続きで重い空気の7回、安打の蛭間を左中間二塁打で同点のホームにかえした。「いい打球でいい結果になってチームに貢献できることは一番うれしいです」。お立ち台ではにかんだ。
台湾を代表するスラッガーとして、日本にやって来た。大先輩がいる。この日、引退会見をしたオイシックス陽岱鋼外野手だ。「陽岱鋼さんは目指すべき、学ぶべきことが本当に多い人です。日本に挑戦しただけじゃなく、あれだけ長い間、活躍して」。自分もそうなりたい-。強く願っている。
6月まで打率1割9分3厘と苦しんだが、7月は月間で3割台と本領を発揮してきた。主砲ネビンの前後で、強烈な打球スピードの左打者として君臨する。登場曲も名物になりつつある。「レッツゴー」のコールがクレッシェンドでどんどん高まっていく。「あれは本当にいい感じですよね」。最近ではファンが最後に「レッツゴー!」と絶叫する。この日も林安可の打席で絶叫が94デシベルをマーク。その勢いに乗って、勝利へ導いてみせた。【金子真仁】