【とっておきメモ】生粋の先発・阪神伊藤将司のすごみ「完全に一気に落とす」難敵乗り越え1勝

ヤクルト対阪神 先発し力投する阪神伊藤将司(撮影・増田悦実)

<ヤクルト3-7阪神>◇1日◇神宮

阪神伊藤将司投手(30)は今度も「雨」を乗り越えた。2度の中断があったが、その後に逆に持ち直す粘り腰を見せた。

6月から7月にかけて雨で4度も先発が流れた。予告先発2度、他の投手の影響が2度。出場選手登録されたまま1カ月間も先発機会がなかったのは自身初で、かなり異例だった。

中止を聞いた瞬間の顔を見たことがある。苦笑いの時もあれば、表情が動かなかった時もある。そのとき何を思うのか。「4回も飛んでいるから慣れたものですよ」と冗談めかし、ちょっとしたコツを明かした。

「中止と言われた時点から一気に落とします。完全にスイッチを切って、モチベーションもそこで1回落とします」。

高ぶらせていた気持ちをオフにする。「そこからまた徐々に上げていく感じですね」。完全にフラットに戻し、コーチに次の登板日を伝えられてから、また心と体を作り直すという。

実際には投げていないので体をだますことはしない。ただ、心ならコントロールできる。周囲が思うほど簡単なことではないことは、口ぶりからよく分かった。入団3年で29勝の元左腕エース。生粋の先発投手らしい、すごみを感じた。【柏原誠】

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