侍ジャパンU12日本代表の桑田真澄監督(58)が4日、就任後初指揮となる「第12回 BFA U12 アジア野球選手権」(8月9日開幕、中国・杭州)へ向け、神奈川県内で会見を行った。
全日本高校選抜に選ばれたPL学園時代以来となるジャパンのユニホームに身を包み「やはり気が引き締まると言いますかね、責任があるなっていう感じです。勝つこともすごく大事なのですが、いろんな国の文化や価値観に触れて、野球を通じていろんなことを選手たちに学んでもらいたいなと思っています」と話した。
4月に就任し、7月1日にメンバー入りした全国からえりすぐりの小学生選手15人を発表した。大会は球数制限や登板間隔制限もあり、複数ポジションを守れる選手が多く入った。桑田監督は「僕は野球はやっぱりピッチャーを含めた守備だと思ってますので」とポイントを明かし「守れる人っていうのを優先に考えて選考させてもらいました。あとはなかなか打ち勝つっていう試合は続かないので、足を使えるというところも重点的に見ながら選考させてもらいました」と語った。
チームは現在は国内で合宿中。選手らには「強いチームや人になること」「自分で考えて行動できる選手になろう」とメッセージを送ったという。バランス、チャレンジ、リスペクトの頭文字をとった「BCR」の重要性も説き「みんなで団結して上を目指していこうという話をしました」。「失敗しちゃいけないじゃなくてですね、逆転の発想で。日本代表だからこそ失敗を恐れずにいろんなことに挑戦してもらいたいなと思っていますので。マウンド上や打席ではやはりプレッシャーがかかったりですね。恐怖や不安と戦わなきゃいけないので、その時はもう勇気を振り絞って挑戦してもらいたいなと思っています」と期待を込めた。
“桑田イズム”は随所に取り入れられており、練習は熱中症対策なども兼ねた短時間集中型。「僕のモットーでもありますし、短時間で集中した練習を、質の高い練習をしたいなと思っています」。12歳以下の子どもといえ、大人と同じ目線で接することも心がけているといい「同じ人、同じ目線で僕は彼らに話をするように心がけてます。小学生だけどしっかり目的、目標、そして行動指針というものを掲げて、彼らに実践してもらいたいなと思っていますね」と話した。
自らも高校時代の甲子園通算20勝の戦後最多記録を保持するなど、10代の頃から重圧のかかる舞台を多く経験し、乗り越えてきた。指導においては当時の自身の姿勢を振り返っているといい「やはり普段の練習通り、そして前向きに、ポジティブにということをずっと自分に言い聞かせていたので。彼らにも失敗を恐れず挑戦しようという言葉は何度も何度もかけてますし、大会中はさらに彼らに語りかけていきたいなと思っています。それが成功する、プレッシャーのかかる試合で結果を出すために1番いい方法じゃないかなと僕は思っています」と見据えた。
会見会場には侍ジャパントップチームの井口資仁監督(51)もサプライズ登場して激励を受けた。大会は8チームで行われ、日本はフィリピン、中国、パキスタンと同じグループAに入って戦っていく。代表に選ばれた15人は以下の通り。
石井裕翔(都賀の台レッドウィングス)
徳永或飛(松尾クラブ)
大野湊助(柏ホエールズ)
中村太陽(鳴尾東ビクターズ)
勝蓮太朗(世田谷成城ジュニアーズ)
大和田与喜(八郷西野球少年団)
上間雄喜(那覇前島ゼブラ)
堤三蔵(東海ライダース)
田中陸斗(レッドバッファローズ)
雲岡湊(芥子山ベアーズ軟式野球スポーツ少年団)
古垣佑規(紀見少年スポーツクラブ)
石井陸翔(都賀の台レッドウィングス)
伊藤龍成(ASAI KIDS☆UNITED 55)
山田亮碩(金閣リトルタイガース)
高橋琥尚(丸亀城南軟式野球スポーツ少年団)