【リトルシニア】武蔵府中が21年ぶり優勝 粘った海老名準V/日本選手権

優勝を喜ぶ武蔵府中の歓喜の輪を横目に海老名の一塁走者・中市はそっと顔をぬぐった

<エイジェックカップ第54回日本リトルシニア日本選手権大会>◇6日◇東京・明治神宮野球場◇決勝

武蔵府中(関東連盟)が6-4で海老名(同)を破り、21年ぶり2度目の日本一を手にした。武蔵府中は序盤から優位に試合を進め、最優秀選手に輝いた先発小田基生(3年)が4回1/3を1失点の好投をみせて2番手高橋湊(3年)につなぎ、打線も5回までに小刻みに6点を奪って、粘る海老名を振り切った。優勝した武蔵府中はリトルシニア代表として第4回エイジェックカップグランドチャンピオンシリーズ(27日開幕、明治神宮球場ほか)に出場。2回戦で兵庫伊丹ヤング(ヤングリーグ代表)と対戦する。【赤坂厚】

 

武蔵府中6-4海老名

【武蔵府中の先発小田がMVP】

武蔵府中が念願の日本一に輝いた。1回表に先発小田が3安打で1点を奪われたが、なおも2死満塁のピンチを切り抜けた。これにこたえるように、その裏に1死一、三塁から併殺崩れで同点。2回に2安打に2四死球を絡めて2点を入れて勝ち越した。4回には2死二、三塁で2番竹原廉人(3年)が右翼線に2点適時二塁打を放って、5-1と突き放した。

初の日本一を目指す海老名も粘る。5回に1番福角翔太(3年)の三塁打を足場に相手守備の乱れもあって2点を返した。その裏に1点を追加されて3-6になったが、6回に佐野陽大(3年)の三塁打から1点を奪った。2点を追う最終7回、2死から4番金城奏(3年)の二塁打、5番加藤哲哉(3年)の安打で一、二塁と同点の走者を出したが、後続が断たれた。

【21年前、小川監督は見ていた】

マウンド付近では、05年以来の日本一に武蔵府中ナインの歓喜の輪ができた。就任4年目の武蔵府中・小川紀輝監督は「21年前、私は中学1年生で3年生が日本一になるところを見ていました。武蔵府中はそういう(日本一になれる)チームなのだと思って、21年が経ってしまいました」と喜びをかみしめた。

準決勝、決勝に先発、好投して最優秀選手を手にした小田は「春は腰を痛めてチームに迷惑をかけたので、ここで活躍できてよかった」と笑顔を見せた。中堅手でウイニングボールをキャッチした高野煌大主将(3年)は「2年生の時の苦しかった時期を乗り越えて、ホントうれしいです。頼りないキャプテンについてきてくれて、みんなにありがとうと言いたいです」と振り返った。

【飯塚監督「やれば必ずできる」】

初めての決勝で惜しくも敗れた海老名は、春季関東大会3位決定戦で武蔵府中に0-13のコールド負けからの再スタートでここまで来た。飯塚良二監督は「ヒットの数では上回ったが、無駄な点を与えてしまった」と敗因を挙げ「日本選手権にかけようと、ハードな練習もした。よくここまで来ました。やれば必ずできるということです」と選手たちを見やった。松本凌太主将(3年)は「このメンバーでできる最後の大会で一戦一戦大切にしてきました。最後負けちゃいましたけど、いい仲間とやれてよかった」と目を潤ませていた。

【最優秀選手】小田基生(武蔵府中)

【敢闘賞】金城奏(海老名)

【優秀選手】髙橋湊(武蔵府中)、渡部快斗(同)、河内憲佑(海老名)、高須龍生(京都)、松井爽馬(同)、登石幹大(世田谷西)、野尻倖希(同)

【ベストナイン】投手・加藤哲哉(海老名)、捕手・江川颯生(武蔵府中)、一塁手・田原怜(京都)、二塁手・小畑晴道(武蔵府中)、三塁手・宮本一輝(世田谷西)、遊撃手・松本凌太(海老名)、外野手・太田恭伍(武蔵府中)、福角翔太(海老名)、高野煌大(武蔵府中)