【とっておきメモ】阪神近本光司の底知れぬ神髄 バット変えて本塁打「その打席はその打席」

阪神対中日 6回裏阪神無死、近本光司は先制の右越えソロ本塁打を放ちベンチのナインとタッチする(撮影・加藤哉)

<阪神1-0中日>◇9日◇京セラドーム大阪

阪神近本光司外野手(31)は昨年4月以来の本塁打について「いろいろなことを試しながら、調整しながらやっていること。今日は今日、その打席はその打席」とサラッと言った。本塁打を打った打席は別のバットに持ち替えていた。

4月下旬に左手首を骨折。長期離脱が決まった時点で、打撃の抜本的な改造を決めた。シーズン中でも挑戦のタイミングだと判断した。その1つがバットの変更。これまで極端に先が重いバットを使っていたが、先端をくり抜いたモデルにした。重心を手元に寄せ、振り抜きやすさを求めた。それに伴い、構えを変えた。バットの先端を投手側に向けていたものを、肩の上でかつぐようなオーソドックス型にした。

本来、オフからフォームをじっくり作り上げる打撃職人。イレギュラーな対応には勇気がいったはずだが、今の自分にとって最善の選択と考えての挑戦だったはず。11試合連続安打と明らかに新打法は軌道に乗っていた。それが-。復帰以来、練習でも試合でも使っていたバットを試合中に変更。さらに最良の結果にしたのだから恐れ入る。打撃の神髄は奥深く、なかなか見えない。【柏原誠】

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