雌伏の“中52日”を経て、逆襲への扉を開ける。11日西武戦に先発登板する日本ハム伊藤大海投手(28)が、自己最長(同一シーズン)に並ぶ53日ぶり白星を目指す。6月19日ソフトバンク戦で8勝目を挙げて以来、6試合勝利がなく「1カ月ちょっと何にもしていない。頑張らないと」と、気を引き締めた。
52日の白星ブランクは、偶然にも1年目の21年、9月7日楽天戦で9勝目を挙げてから10月30日ロッテ戦で10勝目を挙げるまでと同じ。生みの苦しみを味わいながらつかんだ2桁勝利は自信につながり、翌22年も2年連続2桁勝利を挙げた。今回も逆転優勝に向け、負けられない3位西武との大事なカード頭。「より細心の注意を払いつつ、投球が小さくならないように。大胆に行けるところと、そうでないところのメリハリをしっかり持ちながら戦えたら」と思い描いた。
前回登板の4日ソフトバンク戦は7回98球を投げ1失点と好投も、2、4回と連続して中前打を許した柳田に、6回先頭でも右中間に二塁打を浴び、これが失点につながった。同じ打者に攻略され「1打席目にギータ(柳田)さんにああいう形で打たれて気持ち悪さを持ってしまい、後手に回ってしまった」。その上で「ある程度ゲーム前に作ったプラン通りに投げていくのも大事と感じた」。ブレずに大海流を貫き、7試合ぶりの勝利をつかむ。
今回の登板で、ソフトバンク、西武の上位2チームと交互に5試合連続登板。負ければ再び3位後退と、しびれる対決が続くが「どことやっても僕らは勝っていくしかない」。52日分の鬱憤(うっぷん)を一気に吐き出し、エースの役目を果たす。【永野高輔】