【西武】神村学園で甲子園わかせた今岡拓夢が3軍でプロ初アーチ いつかつかみたい憧れの打順

3軍戦でプロ初本塁打を放った西武今岡拓夢(撮影・金子真仁)

この「1」を偉大なる「1」へ-。西武の育成ルーキー、今岡拓夢内野手(18=神村学園)が9日、3軍の北海道独立リーグとの練習試合(美唄)でプロ1号本塁打を放った。

「高校のジャパン(日本代表)の時に打った以来のホームランですね」

当時も木製バットを使っていたが、3軍とはいえ、やはりプロ野球のユニホームを着ての1号は重みが違う。「うれしかったですね。焦りとかはないんですけど、自分も早い1本出たらいいな、くらいなことは思っていたので」と日焼けした顔で笑った。

日焼けした顔にだいぶ、肉もついてきた。「体重は5キロくらい増えました」。新人合同自主トレ時から打撃能力には定評があったものの、青木智史3軍総合コーチ(46)も「最近、今岡にパワーが付いてきました」と成長ぶりを認めている。その矢先の、記念すべきサク越えになった。

同期入団の横田蒼和内野手(18=山村学園)は早くも2軍でレギュラーに定着し、中日高橋宏から本塁打を放つなどインパクトも残している。育成同期の新井唯斗内野手(18=八王子学園八王子)は3軍戦で28盗塁をマーク。こちらも個性を出し始めている。

同じ高卒内野手として、今岡が目指す姿は。「理想の選手とかはあまりいないんですけど、全ての面で、打つことも守ることもできる選手になりたいです。首位打者取ったり、ゴールデングラブを取ったり」。

全てにおいて高次元になることは一番難しい。おそらくは同じく育成から主軸に育った長谷川信哉外野手(24)がたどった道が、今岡の一つの道しるべになるだろう。その長谷川も高卒2年目で支配下登録されている。育成選手には“時間”の限りもある中で、日々戦っていく。

「いつか1軍で3番を打ってみたいですね。3番ってなんか、かっこよくないですか?」

そう目を輝かせる。4度も出場した甲子園はもう、過去の話。今の大きな目標に食らいつく。まだ横田や新井ほど試合で強烈にアピールできていないが、今岡にだって武器はある。3軍スタッフの何人かが言う。「今岡はとにかく根性がある」。成長への必須要素だ。【金子真仁】