<巨人1-9阪神>◇11日◇東京ドーム
阪神が首位で並んでいた巨人との直接対決第1戦を制し、7日以来の単独首位に浮上した。阪神佐藤輝明内野手(27)が24号2ラン。この日チーム4本目のアーチで巨人を圧倒した。
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やはりヒーローなのだ。阪神佐藤輝明内野手(27)は一生懸命に書かれた願いを受け止めた。試合前、地元兵庫の小野市から来たという小学生の男の子から、手紙を受け取った。
これまで見た2試合では本塁打を放ってくれている。東京ドームに来たのは初めて。そう説明した上で「今日もホームランを打ってください」-。
ロッカールームに1度下がった佐藤は感謝していた。手紙の御礼にと、再び少年の前に現れて愛用していた打撃用手袋を手渡した。少年は驚きのあまり、笑うのも忘れていた。
甲子園でも、どの球場でもそうだ。佐藤はファンに背中を押してもらっている。子どもたちの声を聞くと、全身に勇気と力がみなぎる。彼らに大きな本塁打と勝利を見せてあげたい。一番のモチベーションだ。
9回。快音を残した打球は看板に当たらなければ、どこまでも飛んでいきそうだった。打ったと同時に背番号8はゆっくり歩き出した。歓声より先に、東京ドームには一瞬の静寂が訪れた。怪物アーチストにしか作れない特別な空間だった。この思い出さえあれば、宿題の絵日記も、自由研究もどんと来い。最高の夏休みを届けた。【柏原誠】