3発浴びても最後は取手シニアが1点差で準決勝進出/第20回ジャイアンツカップ

取手6回裏2死三塁、押田の放った三塁内野安打が貴重な10点目となった

<第20回全日本中学野球選手権記念大会ジャイアンツカップ>◇14日◇東京・駒沢オリンピック公園第1野球場◇準々決勝1試合

前日悪天候のため中止になった準々決勝1試合が、休養日を予定していたこの日に行われた。

取手リトルシニア(茨城)が大阪柴島ボーイズ(大阪)を10-9で破り、優勝した2022年以来の準決勝に進出した。

▼準々決勝

取手リトルシニア(茨城)10-9大阪柴島リトルシニア(大阪)

【10安打すべてシングルでも】

取手は2点リードの3回表に大阪柴島の9番高間大翔(3年)に2ラン、3点リードの6回表に7番中川瑛翔(3年)にソロ、3点リードの7回表に北田蓮龍(2年)に2ランを浴びた。3本塁打を含む9安打で9点を奪われた。

長打攻勢に勢いを奪われそうな展開。しかも、取手が放った10安打すべてがシングルだったが、要所で試合巧者ぶりを発揮して10点を挙げた。

3回裏2死満塁から一塁走者が投球と同時に飛び出し、一塁に戻ろうとするところに捕手が送球すると、三塁走者の藤田碧巴(3年)が好スタートから本盗を決めた。残りの2走者も次の塁を奪う、トリプルスチールだった。

4回裏には1安打ながら、4四死球と2本の犠飛が絡み4点を奪った。

そして、6回裏には2死三塁から6番押田侑隼(3年)が人工芝にたたきつける三塁への内野安打で10点目を挙げた。

終わってみれば、貴重な最後の1点を稼いだ押田は1回裏1死満塁から右前に適時打を放った。4回裏にも右犠飛を打ち上げており、3打点の活躍。トリプルスチールの起点となる一塁走者も押田だった。

打席に立つたび、石崎学監督の教えを肝に銘じるという。「体を回しすぎないよう心掛けています。1年生のころから体が開く癖があったので、ずっと意識しています。全国大会でいい結果が残せて、監督に感謝しています」。右方向に強い打球を放ち、必要なら犠飛を上げ、コースによっては、強くたたきつける。「チームのために自分ができることをしっかりやるだけです」と勝つことに徹するからこそ、鮮やかなバットコントロールを身につけ、大舞台で発揮された。

1回戦は2者連続本塁打で逆転、2回戦は15安打14得点で突破して、準々決勝は高い走塁技術とチーム打撃でシーソーゲームを制した。石崎学監督は「やるべきことができているのは心強いです」と振り返った。最後に1点リードしていれば、3発浴びても負けない。

準決勝は青森山田リトルシニア(青森)と対戦する。

【15日の準決勝】(午前9時開始=東京・大田スタジアム)

多摩川ボーイズ(東京)-愛知西リトルシニア(愛知)

取手リトルシニア(茨城)-青森山田リトルシニア(青森)