【西武】ロックアウト余波を意に介さず球団はカナリオとの契約延長を決断 相思相愛感謝の1発

西武対ロッテ 1回裏西武2死一塁、先制の2点本塁打を放ったアレクサンダー・カナリオはポーズを決める(撮影・たえ見朱実)

<西武7-1ロッテ>◇16日◇ベルーナドーム

2位西武がカード勝ち越しに成功し、シーズン60勝に到達した。5戦3敗だった天敵のロッテ毛利をようやく攻略。初回、4番アレクサンダー・カナリオ外野手(26)が先制の特大2ランを放つと、2回には西川愛也外野手(27)が2点適時打。2回で4得点し、毛利を引きずり下ろした。

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天敵毛利を砕く特大2ランを放ったカナリオは、お立ち台で10号本塁打について問われた。

「まだ始まったばかりだと思いますので、これからもっと打っていきたいです」

前日15日、来季契約の更新が発表された。カナリオは「1年と言わずもっと長い間、ライオンズでプレーしたいです」と夢を口にした。西武ファンは大歓声で“歓迎”を表現した。

「ホームでもビジターでもいつ応援に来てくれる。本当にうれしいです。来年もまた戻ってこられて、うれしいです」

カナリオはベンチ裏に戻り、声援の感謝を口にした。まだ26歳と若い。キャリアには多くの選択肢もある。それでも西武でのプレー継続を即決した。

「できるだけ長くライオンズでプレーするのが目標というか、私の夢です。チームにもすごく感謝しているし、チームも信頼して、思ったような数字を残せていないのに信頼して契約してくれました」

思ったような数字ー。この日で10本塁打に達したが、確かに打撃は粗く、守備や走塁もダイナミックな一方でミスもある。

今オフ、メジャーでは労使協定に絡んでロックアウトになる可能性があり、同僚のトレイ・ウィンゲンター投手(32)は「交渉できる期間や範囲が大きくなる意味で、NPBにはすごくいいチャンスになるのでは」と、通常より多くのメジャーリーガーが来季の日本挑戦を検討する可能性を指摘している。

少なくともカナリオとの比較対象となりうる選手が市場に出てくる可能性は、昨オフより高いといえる。それでも西武は、自身でも「思ったような数字を残せていない」と話すカナリオとの契約を早々に決めた。

「ロックアウト(の影響)とかそういうことは(選手契約の上では)あまり考えていません。チームメートから信頼される姿もあるし、まだ若いですし、技術的にももう1段階伸びしろがある。そう判断して、カナリオと契約しました」

広池浩司球団本部長(52)はこの夜、カナリオを選んだ理由をあらためてそう話した。【金子真仁】