<阪神2-1ヤクルト>◇19日◇京セラドーム大阪
阪神先発の伊藤将司投手(30)が、恩師に捧げる好投を見せた。
「自分にとって本当、高校時代、面倒を見てもらった監督なので。そのためにしっかり、チームも勝って良かったなと思います」。
2日前の17日、横浜高(神奈川)時代の監督、渡辺元智さんがこの世を去った。「渡辺監督に白星を届けられるように頑張っていきたい」。そう意気込んでいた通り、6回までスコアボードに0を並べ、勝利のバトンをつないだ。
1回、先頭打者の長岡にいきなり死球を与えたが、2死三塁から4番サンタナを空振り三振。2回にも1死二、三塁のピンチを招いたものの、山野、伊藤を連続で空振り三振に仕留めた。「ランナーを出しながらも、しっかり0でかえってこられて良かった」。6回4安打無失点、92球の粘投だった。
この日も恩師の教えを忘れるはずはなかった。「いつも『低めを丁寧に』と言っていただいていたんで、それもできたんで良かったかなと思います」。今季2勝目はならずも、藤川監督からは「十分です。ゲームをしっかりつくっていってもらって」とねぎらいの言葉。勝利に導いた姿は天の上にも届いているはずだ。【磯綾乃】