<楽天1-3西武>◇23日◇楽天モバイル最強パーク
西武仲田慶介内野手(27)の思いが1つ、実を結んだ。佐藤太陽内野手(24)が試合前に負傷し「9番二塁」としてスタメン出場を告げられた。「もう、巡ってきたチャンスだったので絶対に生かしたかったです」。延長11回、1死後に2本目の安打で出塁。小島大河捕手(22)の決勝2ランにつなげた。
練習熱心さは誰もが知っている。足もあり、内外野を守れる。そして両打ち。ある意味で“使い勝手”がいいだけに、なかなかスタメンで起用されなかった。左打席では右打席より短めのバットを使い、さらにこぶし1個分、短く持つ。粘って粘ってはじき返す。ようやく結果になった。
ソフトバンクからの育成再契約を辞退し、西武に挑戦した。無類の練習好きは新天地でも同じ。2月の南郷キャンプ中はチーム休日も動く。JRに揺られること1時間半、宮崎市内のトレーニング施設へ。「行きは外の景色を見てるんですよ。のどかだなって」。帰りは夜になるから熟睡。活躍するために誰よりも準備してきた。「野球人生かけるくらいの、死に物狂いの気持ちでした」。もの静かだけれど胸に秘めた熱い思いを、価値ある1勝のために注いだ。【金子真仁】