パ・リーグ4球団が今季、プロ野球では珍しい平日の昼間に試合を行った。集客面からナイター開催が一般的だが、年齢層を絞って新たなファン開拓や観戦の魅力を伝えようとしている。
日本ハムは2023年(令6)にデーゲーム開催を始め、今季は6~8月に計8試合を実施。学校の課外活動としての「教育的な観点」と、お年寄りなど「ナイターや週末のご来場が難しい方に多様な観戦環境を提供するため」と球団は意義を説明。取り組みは浸透し、観客数の平均は約3万人でナイターと遜色なかった。
楽天は17年に他球団に先駆けてスタートし、今年は4月と5月に2試合ずつを行った。4月上旬の仙台市はまだ気温が低く、ナイターの集客が伸び悩む時期で、春休み期間中の市内の小中学生を招待。「また来たいという思いが芽生えてもらえたら、その先に有料で来てもらえるきっかけになる」とチケット部の佐野周平部長は話した。
5月も職業体験や観戦プログラムで、2日間で小中高生、専門学校生の約2万2000人を招待。同部長は「未来への投資。ちょっとでも、ファンの育成や裾野の広がりにつながれば」と語る。
西武は4月28日に地域振興活動の一環として、埼玉県内の学生計5000人を招待。60歳以上と学生を対象に先着5000人を招待して同7日に行ったソフトバンクは「球界全体として観戦機会を広げる動きとして、とても良いこと」とコメントし、試みを前向きに捉えた。(共同)