【とっておきメモ】猛勉強し静岡大に合格…プロ初本塁打の広島佐藤啓介「コツコツが自分の強み」

広島対DeNA 5回裏広島無死、右越え本塁打を放った代打の佐藤啓介(撮影・加藤孝規)

<広島8-7DeNA>◇25日◇マツダスタジアム

広島が6点ビハインドの5回に打者13人の猛攻で8点を奪い、逆転勝利した。今季最大得点差をひっくり返す勝利で、3位DeNAに2・5ゲーム差とした。

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広島佐藤啓介内野手(25)のプロ初弾が大逆転劇の口火となった。6点差の6回。先頭の代打で出場。1ボールからの低め真っすぐに食らいつくように右翼ポール際に運んだ。「思い切って行こうと思いました」。大量ビハインドも、自身にとっては生き残りをかけた打席。7月21日巨人戦以来の安打が、試合の流れを変える1発となった。

2度目の2軍降格を告げられた5月28日、ロッカールームで人目をはばからず、涙した。悔しさをこらえ切れなかったが、2軍でも気持ちを切らさずに結果を残した。「僕はうまくいかないときの方が輝けるというか、より強くなれると思っている。ここからどう成長していくか。コツコツできるのが自分の強み」。名門・中京大中京でスタメンをつかんだのは3年夏の大会直前。大会後からの猛勉強で静岡大の合格を勝ち取り、国立大からプロ野球の扉もこじ開けた。

6月19日に再昇格し、1軍に定着する。この日は午前10時30分からの2軍戦にフル出場。4打数無安打に終わり、危機感を募らせていた。「細かいところを詰め切れずに結果が出ていなかった。2軍に落ちる前に結果を出して1軍に生き残ろうと思っていたので、1本出て良かった」。何度でもはい上がる-。背番号94の姿こそ、今の広島に求められている。【前原淳】

◆佐藤啓介(さとう・けいすけ)2001年(平13)5月24日、愛知県生まれ。小、中学時代は中京ボーイズでプレー。中京大中京を経て進んだ静岡大では、1年秋に本塁打王、2年春に首位打者、盗塁王。23年育成ドラフト2位で広島入団。1年目の24年6月7日に支配下昇格。同9日ロッテ戦で初出場し、11日西武戦で初安打。今季推定年俸700万円。182センチ、93キロ。右投げ左打ち。

▼3年目の広島佐藤啓介内野手(25)が代打で初アーチ。佐藤啓は23年育成ドラフトで静岡大から入団。国立大出身選手の本塁打は、19年大村(ヤクルト=福岡教大)以来で、ドラフト制後(66年以降)5人目。最多は藤井(中日=筑波大)の45本で、他には栗山(ヤクルト=東学大)の7本、井出(中日=東大)の1本がある。なお、静岡大では前身の静岡師範学校から専大を経て52年にプロ入りした杉山(南海)がおり、通算88本塁打している。

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