<中日3-4阪神>◇27日◇バンテリンドーム
阪神坂本誠志郎捕手(32)が一振りで戦況を変えた。2-3の8回1死一塁で逆転2ランを放った。坂本の決勝2ランで連敗を2で止め、ともに勝利した2位巨人とのゲーム差を1・5のままキープした。また、セ・リーグ相手には今季なかった同一カード3連敗を阻止した
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阪神坂本は狙いすましたように橋本の甘い直球を仕留めた。狙い球を絞っていたのか、データがあったのか。もちろん謎のままだが、観察眼のたまものであるのは間違いない。
23年後半から正捕手に近いポジションを得たが、それまではベンチに控えることが多かった。試合に出るようになっても気持ちは「基本的に変わらない」ときっぱり。ベンチでやることは無数にあるのだという。
その一つが観察。ベンチにいると、相手だけでなく味方の選手も俯瞰(ふかん)してよく見える。「自分が出たときに使えるヒントをたくさんほしい。1歩引いていたら分かることがある」と広く目を凝らす。
今季は伏見というベテラン捕手が加わり、梅野を含めた実力派3人で戦う異例の体制。打撃の調子が上がらなかった前半戦は、ベンチに回ることも多かった。その時間は全く無駄にはなっていない。
「ちょっとでも野球をうまくなりたいなって感じで」。ベンチに座るときの心境を笑って明かす。いつでもポジティブ。その目に、頭にたたき込んできた情報はこれからの勝負どころで、次々と威力を発揮するはずだ。【柏原誠】