<阪神4-1巨人>◇29日◇甲子園
巨人の自力優勝が消滅した。首位阪神との天王山で2連敗。直接対決6連敗でゲーム差を3・5に広げられ、優勝マジック23の点灯を許した。
先発を託されたのはプロ20年目、37歳の田中将大投手だった。「しっかり抑えられれば、何てことはなかった」。4回だった。1死から阪神佐藤に二塁打を許すと、チームは2死二塁から高寺を申告敬遠の判断。続く坂本に先制適時打を浴び、流れを渡した。強く降り始めた雨中の攻防。「どれぐらい雨が降っていたか、集中していたので分からなかった」と極限にいた。
2カ月半ぶりの1軍登板ながら、前半戦で甲子園は2戦2勝。駒大苫小牧で全国制覇など10代から輝いた場所で、首位攻防戦を任された重圧。不安を打ち消し、序盤から強気に内角を攻めた。「2点目、3点目も防がないといけなかった」。悔恨の深さに、この試合にかけた思いが伝わった。
橋上監督代行は申告敬遠に「次打者との兼ね合い。結果を考えれば選択ミスだった」と言及した。「(田中将は)強力な相手打線でしたが、非常に丁寧に、テンポも良く放ってくれた」と評した。
打線は阪神大竹の低めをつく配球に苦戦した。初回に二死一、三塁を作るも、大城が投ゴロで先制点ならず。8回、浦田の内野安打による1点にとどまった。指揮官は「相手どうこうより、目の前の試合を精いっぱい戦っていくしかない」と現実を見つめた。