<阪神4-1巨人>◇29日◇甲子園
阪神が優勝マジック23を初めて点灯させた。2位巨人との直接対決は前日28日に続いて投打に完璧な試合運び。ゲーム差を3・5に広げる力勝ちだった。
殊勲の坂本誠志郎捕手(32)がお立ち台で吠(ほ)えた。マジック点灯には「1個ずつしか減らせないし、目の前の1つ1つを勝っていくしかない。また明日の試合に勝つために今から準備したいです」と冷静に話したが、第3戦について聞かれると「3つ勝ちます!」と絶叫。大歓声が降り注いだ。
大事なところでは今度も坂本だ。0-0の4回2死二塁から高寺が申告敬遠。「そうなるか、と思いながら行ったんですけど…何とかしたい思いでした」。悔しさは胸に秘め、田中将の高めツーシームをガツン。左中間にライナーを飛ばした。8月は7本塁打、16打点。特筆すべきは勝負強さで決勝打が4本目を数える。7番坂本、8番元山の並びが定着したことも大きい。「後ろにいい打者がいるので、みんな僕のところで勝負してくれてるんだと思います」と元山を持ち上げ、スタンドを沸かせた。
眼下の敵・巨人には6連勝。これは実に19年ぶりのことだ。残り27試合でマジック23。じりじりと巨人を締め上げ、来るべくしてここまで来た。【柏原誠】
▼阪神に優勝マジック23が点灯した。2位巨人は残り25試合に全勝で88勝53敗2分け、勝率6割2分4厘。阪神は残り27試合のうち巨人戦3試合に敗れても、他カードで23勝すれば89勝53敗1分け、勝率6割2分7厘で上回る。これで2位以下の5球団の自力Vがなくなり、M23が出た。阪神が巨人戦に勝ってM点灯は08年以来になる。1リーグ時代の37年秋、38年春に連続優勝している阪神だが、2リーグ制後は連覇をしたことがなく、2年連続M点灯は初めてだ。なお、現日程の最短Vは9月14日。