<広島5-1ヤクルト>◇30日◇マツダスタジアム
西武栗山巧外野手(42)の引退に、19年まで西武でともに戦った広島秋山翔吾外野手(38)が、偉大な先輩への思いを語った。
「僕が入団してから一番、影響を大きく受けた方でした。今、こうして現役を続けられている要因のひとつに、栗山さんの存在はあったと思います」
秋山が八戸大から西武に入団した11年、野手陣にはそうそうたるメンバーがそろっていた。その中でも、同じ外野手で同じ左打者の栗山の存在はやはり特別だった。
「中村さん、片岡さん、中島さんと、いろいろなタイプの選手がいた中で入団できた僕らの世代には、それぞれ指標がいたと思う。外野手には栗山さんがいて、同じ左打者だったので、こういう選手がチームに必要なんだなと。求められたことを遂行していくことを目指さないと、試合に出られないんだと感じました。(キャリアを重ねる中で)監督が代わり、チームメートが代わると、やる野球も求められるものも変わってくる。でも、栗山さんにはプレーヤーとしてチームに与える影響や存在感、結果というのがある。栗山さんは高卒から25年。僕は大卒なので、年数では比較にならないんですけど、年齢だけで言うと“5年後に自分があの姿でいられるか”と思ってやっていました」
この日の引退試合では、栗山だけでなく、代打出場した中村剛、楽天の先発岸と、西武時代にともに戦った先輩たちの姿があった。現在、広島では1軍野手最年長の秋山だが、彼らの姿にまた、大きな刺激を受けた。
「まだまだやめられないなと思いました。岸さんが投げて、中村さんも出ていて。西武にいた先輩たちがやられているので、もっとちゃんとやらないとな、と。まだ若造と思われているだろうから、まだ若いと思われるように。(栗山と同じ年齢となる)5年後の想像はつきませんが、チームに長く必要とされる選手になるために、また明日からやっていきたい」
下半身の張りで3試合連続ベンチスタートが続く秋山だが、偉大な先輩が歩んできた25年の足跡に重みを感じ、前に進む思いをまた強くした。