<ヤクルト2-6阪神>◇1日◇神宮
阪神高橋遥人投手(30)が7回途中6安打2失点で今季13勝目を手にした。
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阪神高橋は動揺していなかった。「油断しているわけじゃなかったので」。異例のシーンだった。0-0の4回2死一、二塁。前の打者を申告敬遠して迎えた投手の吉村に、初球のスライダーを強打された。左翼ポールをかすめるようにほんの数十センチ、左に切れた。
投手に先制3ランを許すなど最悪のシナリオだ。ただ高橋はショックを受けるのではなく、瞬時に切り替えていた。「打たれたので(次は)違うボールをまた選んでっていう感じで」と頭の中を整理していた。
2球目を投げる前にベンチから安藤投手チーフコーチがマウンドに来た。相手打者は投手。異例のことだった。高橋は「油断はしていなかったけど、しっかり、もう1回気持ち入れて、みたいな感じでした。しっかりまた気持ちを入れて丁寧に投げられました」と吉村を三振に仕留めた。
投手に打たれたらダメージは大きい。しかし、とらえられたとはいえファウルはファウル。マウンドを任されている以上、引きずるわけにいかない。次の2イニングを完璧に抑えたことから、対吉村を境にギアが上がったように見えたが「別にそんなことはなくて」とサラリ。「全然ダメ」と振り返ったマウンドだったが、全球、責任感を持って投げ込んでいたことは確かだった。【柏原誠】