<中日5-4広島>◇2日◇バンテリンドーム
最下位の中日は7回に逆転して5位の広島を破り、連敗を「5」でストップした。ゲーム差は「2」に縮めた。
右肩甲骨骨折から復帰した村松開人内野手(25)は「2番遊撃」で1軍復帰し、初戦で4打数2安打。初回の第1打席で復帰初安打を放った。
5回の第3打席に、背中に死球を受けたが、OBの教訓を即実践した。離脱の原因となった8月の死球負傷後、24年まで同僚だった中島宏之氏(44)からボールのよけ方に関するアドバイスが届いた。
「背中を向けたら折れる。ギリギリまで頑張って、待って『ん』と力を入れて、我慢しろ」。
村松の頭に少しずつ浸透し、コツの一つを報道陣に披露。体ごと引くのではなく、ボールが来るギリギリまで背中の筋肉を寄せて意識を向けると明かした。「ナカジさんに教わったことは、まだ完璧にできていないけど『今日は大丈夫でした』と連絡したい」。
試合後、井上一樹監督(55)は「僕の中ではシーズンを通して村松はラッキーボーイ」と表現。完全復帰のために2軍で場数を踏むことも大切と話すが「今日の2軍の打席を見て、『これはいい』」と即決。福永裕基内野手(29)が放った逆転打の7回先頭には遊安打で出塁。逆転のピースになった。
この日は激動の1日を過ごした。ナゴヤ球場には日頃、午前7時台に姿を見せ、8時過ぎにウォーミングアップ。11時半から2軍戦に出場し、途中交代後にバンテリンドームへ移動。“始業”約14時間後に1軍のお立ち台でドアラを抱えていた。今夏は球宴でのファン投票は約3・5万票をひっくり返した大逆転男。夏場は応援するファンの尊さを再認識したから、こう言える。「連敗が続いて、ここから一つの勝利は大きい。大きなこけ方だけはしないように、明日勝ち越しを決められるようにしたい」。
温かい声援を送る竜党が期待してやまない背番号5の1軍復帰戦は、白星から始まった。【中島麗】