巨人橋上秀樹監督代行(60)が仰天プランを明かした。10泊11日の長期ロードを終えた7日、広島から新幹線で帰京。報道陣の取材に対応し、4日からの広島3連戦(マツダスタジアム)で5番打者として存在感を示した石塚裕惺内野手(20)を「98代4番打者」として起用するプランがあることを明かした。実現すれば、2リーグ制後は球団史上初めて「高卒2年目以内での4番打者」が誕生する。若武者を中心に据えて2・5ゲーム差の首位阪神を猛追する。
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石塚が未来と今をどっしりと背負う。橋上監督代行は石塚の4番プランについて「十分にありえると思います」と濁さずに言った。直近3試合は5番に据えて3試合連続安打。「今回5番にするにあたって、4番でもいいんじゃないかという話も出てました」とすでにチーム内では石塚の4番プランも浮上していた。
残り19試合。優勝争いの佳境にして、高卒2年目の20歳の存在感が日増しに高まっている。橋上代行は「優勝のプレッシャーを本当に感じてるかわかりませんけど、もしかしたら僕らが思っているより、さらに器が大きい選手になるかもしれない」と主軸を任せても縮こまるどころか、躍動するスケールの大きさに感心した。
見ているのは結果だけではない。打撃内容も特大のポテンシャルを漂わせる。7月の再昇格から8月いっぱいまでは逆方向への軽打が目立った。同期間は17安打のうち、左翼へ引っ張った安打は1本だけ。レフトフライすら0だった。9月に入ってからは引っ張りの当たりが増加。5日の広島戦ではあと少しでプロ1号という飛距離113メートルの大飛球も放った。
チームが苦手にする対左投手という点においても、打率3割1分3厘、OPS・728と突破口を開いてきた。橋上代行は「飛距離もだいぶ出てきましたし、近いうちにホームランも出るんじゃないかなっていう気がします。あとは左投手対策の中で手本になるような打撃を彼がしてるケースが多いですから」と頼りにした。
チームは広島に同一カード3連勝で首位阪神に2・5ゲーム差まで迫った。「私が率いてから一番チーム状態がいい時期にきてる気はする」と橋上代行。最大13ゲーム差から逆転優勝した08年のメークレジェンドの再現へ。高卒2年目、20歳の石塚が「4番」として歴史を動かす可能性もありそうだ。【小早川宗一郎】
◆高卒2年目までに4番を打った主な選手 直近は25年寺地(ロッテ)で、出場9試合で0本塁打も、打率3割1分3厘をマーク。本塁打を打ったのは19年の村上(ヤクルト)と清宮(日本ハム)が最後で、ともに2本記録した。他にも高卒1年目から座った55、56年榎本(毎日)59、60年張本(東映)86、87年清原(西武)や、53年町田(国鉄)90年江藤(広島)03年中村(西武)などが2年目に4番で出ている。巨人では55年藤尾、95年松井が高卒3年目で4番に座ったが、2リーグ制後で2年目はいない。王や岡本も初4番は4年目だった。
◆石塚裕惺(いしづか・ゆうせい)2006年(平18)4月6日、千葉県生まれ。中学時代は佐倉シニア所属。花咲徳栄では1年秋からレギュラーを務め、3年夏に甲子園出場。U18日本代表では4番を務めた。高校通算26本塁打。24年ドラフト1位で巨人入団。25年9月14日DeNA戦で初出場。今季推定年俸1230万円。182センチ、94キロ。右投げ右打ち。