最後まで、マリーンズ愛にあふれていた。ロッテ唐川侑己投手(37)の引退会見が8日、ZOZOマリンで行われた。「僕自身、この世界で大きな花を咲かすことはできなかったですけど、その花にファンのみなさんに色付けをしてもらって、鮮やかな花をみなさんに作ってもらえたなと思っています」。すがすがしい表情で、丁寧に言葉を紡いだ。
19年間、地元千葉のユニホームを着続けた。その間、多くの先輩たちの背中を見送ってきた。昨年は美馬(現2軍投手コーチ)。引退するまで練習をやめなかった。「引退するのになんで練習するんですか?」。率直に尋ねた。「これから練習することもなくなるから、引退するから。練習するんだなって」。今なら、気持ちが分かる。
会見には同い年の益田が駆けつけ、花束とともに言葉を贈られた。「10月3日、僕も目に焼き付けたい。侑己のあと、投げられればうれしい。侑己もまだ残りあるので頑張ってほしい」。その日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)後、引退セレモニーが行われる。
今後を問われ、唐川は「僕としては野球で恩返ししたいというのは思っています。地域の子供たちに野球を教えたりだとか、野球を広めたりとかということはしたいなと思っています」と未来の姿を口にした。その前に、現役として最後まで全力で腕を振る姿を、ファンに届ける。【星夏穂】
◆唐川侑己(からかわ・ゆうき)1989年(平元)7月5日生まれ、千葉県成田市出身。成田高では06、07年のセンバツに出場し、06年の小松島戦では10奪三振で完封勝利。07年高校生ドラフト1巡目で広島、ロッテの2球団から指名を受けロッテ入団。08年4月26日ソフトバンク戦で初登板初勝利、平成生まれの勝利投手第1号に。12勝を挙げた11年にオールスター出場。通算82勝78敗64ホールド、防御率3・71。今季推定年俸4400万円。181センチ、90キロ。右投げ右打ち。