<巨人5-1中日>◇9日◇東京ドーム
ライバルの活躍も、自分のことのようだった。8月26日ヤクルト戦(神宮)。ベンチにいた巨人大城卓三捕手(33)が小林のもとへ駆け寄った。
延長11回に甲斐が勝ち越しソロを放った直後だった。視線を合わせ、跳びはねながらハイタッチ。「チームの勝利につながるホームランだったので、素直にうれしかったです」。同じポジションを競う甲斐の1発を、心から喜んだ。
浦田、石塚ら若手野手が1軍で台頭する中、捕手は大城、甲斐、小林と30代のベテランがそろう。3人ともWBCに出場した経験豊富なメンバーの中で「わからないことがあったら聞くようにしています。配球だったり守備の反省面が多いですね」。今季は77試合でスタメン。チームで最もマスクをかぶるなかで、試合の反省をぶつける。今月初週の大阪遠征では、実松コーチも交え、4人で「キャッチャー会」を開催。海鮮を中心とした鉄板焼きを囲み「最初は普通でしたけど、最後は野球の話になりますね」。和やかな雰囲気の中でも、互いの考えを交わした。
11試合連続でスタメンマスクをかぶると、2安打2打点で4番として打線をけん引。守っては7人の投手をリードし1点に封じた。「切磋琢磨(せっさたくま)しながらやらないといけない。勝つしかないので」。首位阪神猛追へ。仲間と高め合う大城が、攻守の中心にいる。【北村健龍】